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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第20章 未来への扉



次に夏希に会ったのは、
あれから7年?
いや、8年?
とにかくそのくらい後…

今から2年前。

その時、彼女は、
ウェディングドレスを着ていた。
…花嫁、だったわけじゃない。


うちの会場で、
一般の未婚女性から応募を募って
ウェディングドレスショーの
モデルになってもらう、

という企画をした時だった。

男性社員とリハーサルを覗きながら
素人モデルさんたちを眺めてて…

『あ、あの三番の子、かわいい!』
『俺は、あの、髪の長い子がいいなぁ。』

そんな会話が盛り上がる。

『夜久は?何番が好み?』
『俺は七番だな。昔の彼女に似てっし。
超 ドストライク。』

…それが、まさかの夏希本人だったんだ。

びっくりした。
変わってなくて。

くるりとした、大きな瞳。
プクッとした頬とえくぼ。
笑うと見える真っ白な歯。
弾むような元気な歩き方。

あの頃と違っていたのは、

長くなった髪と、

キレイに化粧した顔。


…俺の知ってる夏希より
ぐんと女っぽく見えて。


"今、ここで再会するって、
絶対何か、意味あんだろ?!"

自分でも驚くほど強烈に
そう思ってしまったから、

リハーサルの直後、すぐに
ステージ裏に駆けつけた。

『…夏希、だよな?』

『もり、すけ?!』

『…あれ?二人、知り合い?』

ショーの出演者対応係だった早瀬は、
びっくりした顔で
首を左右に何度も動かしながら
俺達の顔をかわりばんこに見てた。




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