第19章 Marry me !!
9時過ぎには一旦お開きにして
俺らは普段着に着替えた。
『やっくん、今日もマジでありがとな。』
『いやいやこちらこそ、スゲー楽しかったし!』
『ねぇ早瀬さん、指名してお願いしたら
私たちの披露宴、担当してもらえるのかな?』
『ご予約頂ければ、喜んで!』
『ほんと?!ね、秋紀、
私、絶対、早瀬さんにお願いしたい!』
『もちろんだろ、
こんだけお世話になったんだもんな。
やっくん、早瀬さん、結婚式もよろしく!』
『アザッス。全力サポート、約束するから!』
『お待ちしてます。なんでも相談して下さいね!』
…衣装を抱えて二人が帰り、
お店のニーサンネーサンも帰り、
(というか、半強制的にお引き取りいただいた 笑。)
いつも通りの6人が
ここに残る。
『…みんな、ありがとう。』
エリが言った。
『それをいうなら俺達からも…』
『ほんとに、ありがとうございます。』
赤葦と小春ちゃんも声を揃える。
『あっちこっちにサプライズがあったけど…
今回、一番の仕掛人は、やっぱ、木兎だよな。』
『そう?俺、よくやった?』
…木兎に
心から感謝を伝えたことって
これまであったっけ?
今、言わねーと、
もう、一生、ないかも。
そう思ったから。
『木兎、お前、サイコーだ。
ホントに、サイコーのダチだ。
マジで、マジで…ありがとう。』
ガッチリと握手をして、
ハグをする。
ヤベぇ。
今度こそ、泣きそうだ。
…なんで今夜はこんなに
泣きたくなるんだ?
エリの泣き虫が伝染した?
でも、今は絶対、
泣くとこじゃねーよな。
そう思って、我慢した。
そしたら、
木兎が言うんだ。
『あ、そうだ。
もいっこ、サプライズがあるんだった!』