• テキストサイズ

ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第19章 Marry me !!



集団から外れて立ち止まってた俺に
先輩達が声をかけてくる。

『おーい、木葉、どした?』
『行かねーの?』
『…すんません、ちょっと、』
『木葉っ?!』

先輩達をおいて、
エリちゃんの方へ走り出す。

面倒くさそうに、
でも大人の笑顔で
酔っ払いの相手をしてるエリちゃん。

『エリ!』

…堂々と、呼び捨て。
俺、彼氏だから。
エリは、彼女だから。

スッゲー、ビックリした顔。

『…木葉君?!』

『なに他人行儀な呼び方してんだよ。
はいはい、ちょっとすんませーん。
このいい女、俺の彼女だから。
気軽に声、かけないで~。』

手を、繋ぐ。

『行くぞ、エリ。』

『あき、のり…』

酔っ払いの間をかいくぐり、
彼女を連れて歩き出す。

『おーい木葉、お前、何してんの?』
『まさかの抜け駆けナンパ?』

…やべ。
先輩たちがまだいたんだ。

彼女の肩を抱いて、そこへ行く。

『すんません、俺、こっからは
彼女のエスコートなんで。
クラブはまた、誘ってください。
先、失礼します。』

みんな、目を白黒させてキョトンとしてる。

『…木葉の、彼女、なの?』

『お前、彼女、いたのかよ?』

離さない。
肩をしっかり抱いて、紹介する。

『オレの彼女の、エリです。』

俺がそう言った時の、彼女の顔。
大きくて真っ赤な
ハイビスカスの花が咲いたように
パアッっと明るく輝いて。

『秋紀!』

いつものあの、
外人みたいなオーバーリアクションで
俺の頬にキスをしてくる。

『ひゃー、なんだよ、アツアツか!』

『木葉、やんなぁ!羨ましいぞ~っ。』

バカ、恥ずかしいじゃん、やめろよ、
…なんて、言わない。

これが、エリの魅力。
いつでも気持ちが真っ直ぐ、
言葉と行動に表れる。
それを受けとめられる俺でいたい。

俺も、同じように
気持ちを伝えられる男になる。
中途半端はカッコわりぃからな。

堂々と。
俺の女、お前の男、って
言える相手でいようぜ!


/ 1378ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp