第5章 ヴァージンロード~月の道~
バレー部の先輩たちの結婚式に
出席できなかったことも、
本当は
とても申し訳ないと思っていたみたい。
だからこそ、
結婚祝いのプレゼントは
彼が自分でよくリサーチし、
相手にぴったりとあったものを選んで
でも、
それを自分が真剣に選んだと
気付かれるのが恥ずかしいから、
わざわざ私に
メッセージを代筆させるほどの、
筋金入りのひねくれ照れ屋。
明光君は
『面倒くさいヤツだろ?』って言うけど
(もう何度も、実家にお邪魔してる。)
私は、蛍のそんなところも
本当に大好き。