第18章 誓いの言葉
『ただいま』
『おかえり』
その言葉で、
気持ちと体が、一気に動き出す。
夢じゃない。
京治さんが、帰って来た。
重ねた唇だけでは
とてもおさまらない思い。
キスをしたまま、
京治さんの右手が
ワンピの背中のファスナーをおろし、
そのまま、ブラのホックも外す。
ストン、と落ちる、
ワンピとブラ。
ストッキング姿を見られるのが恥ずかしくて、
自分で脱いでしまう。
ショーツ1枚になった私を
見下ろす京治さん。
『これも、いらない。全部、見せて。』
クルクルと、紐のように細くなって
足下におちるショーツ。
手持ちぶさたで体を隠そうとした両手は
簡単に捕まれ、後ろにまわされる。
『小春…
嬉しいのと嫉妬で、俺、おかしくなりそうだ。
俺が言ったのにね、待つな、って。なのに…』
あいた左手で
首筋から胸、おへそ、茂み、
そして、その下のワレメまで
ゆっくりと撫でながら。
『この体が他の男に抱かれたかと思うとさ、
悔しくてたまらないんだ…』
立たされたまま、
指がナカに侵入してくる。
クチュ…
もう、潤んだ音がする。
『他の男でも、感じた?』
『…』
『ねぇ、感じた?』
『…少し。』
『うそつけ。少し、じゃないだろ。
他の男に抱かれて、イッたんだろ?』
『…ごめんなさい。』
ナカの指が、止まる。
『…謝るなよ。俺のせいだって言えよ。』
『違う。京治さんのせいじゃない。』
『じゃ、なんで?小春がエロいから?』
『…そう、なのかな?…』
『…愛したヤツ、いる?』
『それは、いない。
嫌いじゃない人とつきあったけど、
愛したのは、京治さんだけ。
…あ、わかった。
私が他の人に抱かれてもイッたのは…』
『…なんで?』
『いつも、
京治さんに抱かれてるつもりだったから。
目をつぶって、これは京治さんだって
思いながら抱かれてたから。
京治さんの名前、呼んじゃわないように
いつも、声、出さないようにしてた。』
『…ほんと?』
『ほんと。』
止まっていた指が、
動き始める。
もう、
潤んだ、かわいらしい音ではない。
グチャグチャという
こぼれ落ちそうな卑猥な音。
『じゃあさ、』
立っていられないほどの刺激で
思わず首にしがみついた私の耳元で
京治さんが言う。
『俺の名前、呼んで、イッて。』