第18章 誓いの言葉
『俺、』
起き上がり、
顔をあげた京治さん。
私の蜜で濡れた口元を
手の甲で拭う仕草も、
あぐらをかいた勢いで
浴衣の裾が
はだけているのもセクシーで…
『小春とつきあうまで、
女をイかそう、って
あんまり考えたこと、なくて。
…セックスは、
自分の性欲を発散できれば
それでよかったから。
でも、
小春と付き合い始めて、
自分がイクより、
小春がイク姿、見る方が
ずっと興奮するんだ。
だから、
小春を抱いてると、
意地悪したくなる。
…この間みたいに。
俺、おかしいかな?』
ロッキングチェアに縛られて、
目隠ししたまま
ワインボトルを挿れられたのも、
会社の地下室で、
制服のままされたのも。
…おかしくないよ。
いつも冷静な京治さんが
私にだけ、そうやって
欲望を口にしてくれるのが
嬉しくてたまらない。
だから、今日は、
私から、おねだり。
『…京治さん、お願い。』
『なに?』
『…浴衣、着たままで、してほしい。』
フ、と、京治さんの口元が緩む。
『…俺も、同じこと、思ってた。
浴衣のままの小春を犯したい、って。』
キラリと光った目は、
もう、
いつもの優しい京治さんじゃない。
欲望全開の、男の顔。
私以外の人に見せてほしくない、
とっておきの顔。
京治さんの、昂りで、
私のアソコを、塞いで。
じゃないと、もう、
私もギリギリ…
『京治さん、早く…』
…あぁ、お行儀悪くて恥ずかしい…
自分から、
四つん這いになって
お願いしてしまった。
『小春、ヤラしいな…
俺がいなくなったら、どうすんだ?
こんな姿、誰に見せんの?』
『…どうしたらいい?』
『…オナニーで我慢しろ、
ほかの男に見せるなよ、って
言えないのが、ほんと、悔しい…
こんなエロい体、
一人で我慢できるわけ、ないよな…』
悔しそうな呟きの直後、
苛立たしく
浴衣の裾をめくりあげられる。
むきだしになった私の秘部。
そこを狙うように、
京治さんが自分の浴衣の前を開く。
そそりたつ逞しいモノ。
…京治さんだって、
3年も、誰も抱かずには
いられないでしょ?
きっと、私以外の人、
抱くんでしょ?…
『…今はまだ、俺のだから。』
迷うことなく、
熱い塊が押し込まれた。