第18章 誓いの言葉
『小春、ここ、おいで。』
掛け布団をはいだ布団の上で
頭を手で支えて横向きの京治さんが
私を隣に呼ぶ。
…考えてみれば、
布団でのセックスは初めて…
浴衣といい、布団といい、
慣れない和風の雰囲気が恥ずかしくて
ちょっとだけ距離をおいて
京治さんの横に座った。
フフ、と笑う京治さん。
『なんで、正座してんの?』
『え?緊張してる、から…』
『今までさんざん
恥ずかしいことしてきたのに?
まだ緊張する?』
『…意地悪。
だって、こんな和風の感じの京治さん、
私のイメージにない。』
『小春は最初、俺のこと、
マフィアみたいなイメージだったもんな。』
…最初に抱かれたとき。
ワインが似合いすぎて。
『俺、畳の部屋でゴロゴロすんの、大好きだし。
ビールと枝豆でテレビ見んのも大好きだし。
布団の上で小春とイチャつくのも大好きだし。』
…そういいながら、
私の浴衣の胸元に
手を入れてくる。
下から胸を持ち上げながら
親指と人差し指で頂を刺激する
いつもの京治さんのやりかた。
フルフル…
クニクニ…
見えないまま触られながら
『浴衣姿の女、抱くのだって大好きだし。』
…あぁ、たまらない。
唇からこぼれる言葉
ひとつひとつのセクシーさに、
折り畳んでいた膝が崩れそうになる。
『どうした?脚が落ち着かないね…』
まだ、胸だけを触りながら、
私の顔を見上げて言う京治さん。
余裕のある表情が、たまらない。
…私はこんなに、ドキドキしてるのに…
『…どうした?
言わなきゃ、わかんないよ。』
『京治さん、ムズムズする…』
『どこが?』
『太ももの、奥。』
『…どうしたんだろうね?見せて。』
見せて、って。
見せて、って…
見る、ってことよね?
脚を、開け、ってことよね?
『ほら、早く、見せて。』
正座を崩して、少し、開く。
『ぜんぜん、見えない。』
浴衣の奥で
欲望を光らせている、
欲しがりな、私の蜜壺。
さらす。
京治さんの目の前に。
すかさず
浴衣の裾を割って
進入してくる、手。
下着を掻い潜り
ワレメにたどり着くと…
『…小春、大変なことになってる。』
…わかってる。
言われなくても、
わかってる。