第18章 誓いの言葉
今朝は
空の青が澄んでるように感じる。
晴れてるから…それとも
私の気分のせいかな?
昨日は京治さんの退職願いから始まって、
営業接待、エリさんが助けてくれて
さらに夜は6人で賑やかに過ごした。
京治さんが当たり前のように
『運命の人』って言ってくれて
『もうすぐ、堂々とつきあえる』
って言ってくれて、
本当に嬉しくて。
あの営業部長からは
なんで逃げたんだ、って
ちょっとイヤミ言われたけど、
そんなこと気にならないくらい
前向きな気分でいられる。
…お昼は、しばらく社員食堂を使うのを
止めることにした。
あることないこと言われるのも、
答えようのない質問をされるのも
なかなか辛いから。
コンビニで買い物をするために外に出ると
まず最初はスマホのチェックをする。
今日は…あ、
木葉さんからLINEが届いてる。
"あかーしが、今夜もう一度、
俺たちみんなに話したいことがあるってさ。
小春ちゃん、7時頃、来れる?"
すぐに、返事を送る。
"はいっ☺"
きっと、牛島組との話の報告。
もしかして もしかしたら、
やっと、こそこそせずに、
一緒に堂々と過ごせるのかな?
そんなことを考えていると、
退屈な午後の時間も
あっという間に過ぎていく。
もしかしたら、
みんなに会う前に京治さんが
こっそり私に会いに来てくれるかも、と
何度もエレベーターの方を見てみたりして。
…来てくれなかったけど。
退職することが決まったら、
仕事を誰かに引き継いだり
いろいろ忙しいのかな。
周囲の人がみんな
賛成してくれてるわけでもないだろうし…
大丈夫!
今まで、何日も会えない日もよくあった。
昨日も会って、今夜も会える。
それだけでも、幸せ!