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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第18章 誓いの言葉



『でも小春ちゃん、
いろいろ心配したけど、よかったね!』

『はい。でも…私、これからどうしたら…』

『ん?』

『あのまま地下室にいても、
会社の役にはたてないし…
京治さんが辞めて私が残っても
なんか、針のむしろの感じが…』

『それもそうだね…』

『そんなの、簡単じゃん、
あかーしが再就職したら
結婚してさっさと寿退職すんだよ。』

『あぁ!光太郎のアイディアにしちゃ
なかなかの名案じゃない!!
ちょっと木葉君、エリちゃん、
先越されちゃうかもよ~。』

『よーし、小春ちゃん、
この際、俺とエリも一緒の
合同結婚式にしてもいい?!』

『もちろん!』

『…みんなして勝手に盛り上がってて下さい(笑)
すんません、俺、横になってもいいっすか?』

『あぁ、寝室、使えよ。』

『いや、ここがいい。
みんなの声が聞こえるほうがいいです。』

『じゃ、そのソファ使えば?』

『あ、ありがとうございます。
…小春、膝、かして。』


え…みんなの前で?


でも京治さんは、
すごく当たり前の顔をして
いつものように、ソファのはしっこを
ぽんぽん、と叩く。

恥ずかしいけど…嬉しい。
だから、ちょっと照れるけど
ソファに移動した。

『おお、これが有名な"赤葦専用膝枕"か!
初めて見るぞ!おい、あかーし、俺にも
ちょっと試させろ。』

『いーやーでーすーっ。
俺専用ですからっ。
絶対に、絶対に、お断りします。』

『冗談だよぉ。
あかーし、たまにはノッて来て!』

『今のは冗談じゃないですよね。
確実に、狙ってる。俺にはスグわかります。』

…みんなが、ずーっと笑ってた。

京治さんも、いつになくおしゃべりで、

木兎さん夫婦も仲良しで、

木葉さんとエリさんも
"マジで合同結婚式にする?"なんて
盛り上がって、

そんな騒ぎの中で、
京治さんは笑みを浮かべながら眠って、

私はその髪を撫でながら、
本当にステキな人達に出会えたことを
京治さんに感謝して…

今日一日の大騒動が、

こんなに笑顔溢れる終わりかたをするなんて、
信じられないくらい、幸せな夜だった。


まさか、
次の夜には
全く違う展開が
待っているなんて
誰も知らなかったから。


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