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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第5章 ヴァージンロード~月の道~




伊勢えび、二匹。


…持って帰るわけにもいかず、
結局、その場で私がさばき、
その夜は二人で伊勢えび三昧。

『あぁ、思わぬご馳走にありつけた!
蛍、ごちそうさま~。』

『別に、俺、何もしてないし。
…てかアキ、ちゃんと料理出来るんだ。』

『栄養士にむかって、失礼だなぁ!
ま、上手ってわけじゃないけどね。
自分が食べたい味って、
よそで探すより、自分で作った方が早いから。』

『ふーん。兄ちゃんと別れなければよかったのに。』

『はい?なんでそうなる?』

『兄ちゃんと結婚してたら、たまには俺も、
こんな飯、食べられたってことでしょ。』

あれ。
遠回しな表現だけど、
それって、もしかして…

『ね、おいしかった、ってこと?』

『は?そんなこと、一言も言ってないし。』

…ははーん、これが明光君が言ってた、
毒舌ってやつかな?
それもなんだか可愛く思えるのは、
年上の余裕ってやつかしら(笑)

『じゃあさ、
今度、ご飯作りすぎちゃったりしたら、
一緒に食べてもらっていい?』

『…いいけど。
でも急に呼び出されても困るから。
俺にもいろいろ、都合があるし。』

『えーっ?
自分は急に呼び出して、
さらにこうやってご飯まで作らせたのに?』

『…うるさい。』

うん、蛍、やっぱり、かわいい!

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