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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第18章 誓いの言葉



ロッキングチェアの後ろから
抱き締められたまま、
しばらくの沈黙が流れる。

…高いスーツを着こなし、
社会人としてバリバリ働く
格好いい京治さんとは別の、

不安や孤独と戦う姿。

社会人としての京治さんには
私の存在は役に立たないけど、
一人の男としての京治さんになら
私がしてあげられることが、ある。

愛してるからね。
ずっとそばにいるからね。

格好いいところだけじゃなくて…

弱いところも、
子供みたいなところも、
少し甘えたがりのところも、
男らしさをむきだしにするところも、
全部、受け止めるからね。

私のそばで、ゆっくり眠って。
私のそばで、たっぷり愛に満たされて。

『京治さん、』

振り向いてから、立ち上がる。
大きく揺れた椅子は、
京治さんの心のようだ。

私だけ裸だけど、
そんなことは構わない。
京治さんの揺れる心を
止めることが出来るなら、
そんなことは、どうでもいい。

『何回でも、言いますから…
大好き。
何をされても、大好き。
どこにいても、大好き。
誰に何て言われても、
私は京治さんが大好き。

だから、心配しないで。
いつでも、
京治さんのやりたいようにして下さい。

私も、木葉さんも木兎さんも。
絶対、京治さんを裏切らない。』

揺れていた椅子が、
やがて静かに止まる。

京治さんの心の揺れも
同じように止まりますように…

そう願って、

今度は私から、
ギュッと、抱き締めた。




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