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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第18章 誓いの言葉





差し伸べられた手。
私も、右手を伸ばす。


『小春、』

…引き寄せられる、腕の中。

『俺のこと、好き?』

…なんで、わかるの?
私がその言葉を
言いたくて、言いたくて、


でも
言っちゃいけない、
…って思っていたことが、



なんで、わかるの?



『ね、聞かせて。俺のこと、好き?』

『ん…。
だけど、それを言ったら、
京治さんを独り占めしたくなる…
そしたら、
他の人の人生を、壊してしまうでしょ?』

やっと二人きりになれて
京治さんの腕の中で、
好きっ?聞かれて、

幸せなはずなのに、

泣きたくなるのはなんで?



『…今は、ほかの人のことはどうでもいいんだ。』



腕の中から解き放たれ


そのまま静かに、
ブラウスのボタンをはずされる。

1つづつ、丁寧に。



『俺たち、二人きりだよ。』



ブラウスを袖から抜いて、
丁寧に、椅子の背中にかけてくれる。



『いつも、我慢ばっかりさせてるから…』



そのまま、スカートもストッキングも。
これも、丁寧に、ブラウスの上に。

迷うことなく
バチン、と、ブラもはずされて、
これも、丁寧に、スカートの上へ。

ショーツだけになった私を
上から見下ろしながら
肩にかかる手。

伏せたように見える、黒い瞳。

その瞳を縁取る、長いまつげ。

この人は、
本当に、
美しい…

そして、
唇が、動く。
生まれてくるのは、



私を淫らにする言葉。



『今夜は、俺のこと好きだって、
小春の声で、聞かせてほしい。
いろんな声で、たくさん聞かせて。
俺のためだけに、好きって、啼いてほしい。』

『…言ってもいいの?』

『…小春が遠慮したって、』




私の素肌を抱き締めて、
耳元で。



『声が枯れるまで、好きって言わせるから。』



耳元から走る、
男の色気たっぷりの誘惑。

もう、濡れる。
これだけで、濡れる。

梟に捕まった子ネズミみたいに
体が震える。

でも、
この震えは恐怖じゃない。
これから私を待つ快楽を
体が予感してるから。



あなたがそう言うなら。
私も、遠慮はしない。



…一生分の"好き"を、
京治さんに、あげる…



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