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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第18章 誓いの言葉



『…なんだよー、コレ。
頼んだもの、全然、ねーじゃん!』

ブンむくれしているのは、木葉さん。
目線の先は、
テーブルに広げられた北海道土産。

『ジンギスカンキャラメルに
ハスカップラーメン、鮭ゼリー、
熊肉ジャーキーにラベンダー味噌、って
…お前なぁ、むしろ
よくこんだけ揃えたわ。罰ゲームか?!』

『すんません、ウニ買う暇なくて。』

『うそつけ!
こんなもん探すよりウニのほうが、
よっぽどフツーに売ってるだろ?!』

『…おえっ…まっずぃなぁ、このキャラメル!』

『ちょ、木兎っ、食いかけたもん、
そこらへんに吐き出すな!
おい、エリ、木兎にティッシュやって!』

…ここに来ると、ホッとする。
いつも誰かが笑ってて、賑やかで。

京治さんの"おもしろ土産"で
ひとしきり笑い、
本当はちゃんと買ってきてた
"北の炭火焼きセット"でBBQ。

やがて話題は、
私が地下室に異動になった話へ。

『マジ?そんなドラマみたいな話、あるの?』

『もう、窓もないし人もいないし、
電波も届かないし…ほぼ、島流しです。』

『そんなとこ、コータローなんか
1日で気がおかしくなっちゃうよね?!』

『場合によっちゃ、そうでもねーぞ。』

ホタテの貝殻をブラジャーに見立てて
おかしなダンスを踊っていた木兎さんが
奥さんに向かって言う。

『もし俺がそんなとこ行かされたらさ、
お前、OLの服装で遊び来てよ。
資料室で密会、とかって
AVで憧れのシチュエーションだぞ!
ストッキング、破らせて~。』

奥さんに、肉用トングで
頭をスコーンと殴られて
大袈裟に痛がる木兎さん。

『俺だけじゃねーよ、男はみんな、憧れるって。
な、木葉、あかーし?』

『んー、確かにちょっと憧れなくもない…
な、あかーしっ。』




『…なかなかいいですよ。』

???

『あーーっっ!!
お前ら、早速ヤッたな?!
俺を差し置いて、ずりーぞ!!
な、やっぱ興奮する??』

京治さんに
後ろから襲いかかろうとした木兎さんは、
奥さんに取り押さえられて(笑)
なんとか静かになった。

『うちの旦那、アホでごめんね…
でも、小春ちゃん、
いつまでそこにいるの?
赤葦君と別れない限り、そこ?』

木兎さんの奥さんが
いきなり、本題に切り込む。

『それ、私が知りたいです…』



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