第18章 誓いの言葉
三時間くらい、いただろうか。
エリさんは泊まっていくそうで、
木兎さん夫婦が車でうちまで送ってくれた。
『ね、小春ちゃん、
赤葦君の言葉、信じてあげてね。』
『そうそうっ。
あかーし、絶対ウソつかねーから。
きっとアイツも今ごろ、
小春ちゃんのこと考えてるよ。』
『赤葦君が出張から戻ってきたら、
ちゃんと話した方がいいと思う。
一人で抱えるのは、よくない、絶対。』
『だな。なぁ小春ちゃん、
誰が何て言ったって、
まずは自分が好きなヤツと一緒にいるのが
周りも幸せになれるんだって。なっ!』
…そういう木兎さんは、本当に、
揺るぎないハッピーオーラをまとっている。
その目線の先にいる奥さんも、
どんなに木兎さんのことを茶化しても
そこには信頼があるのが伝わるし、
きっと今ごろ、
木葉さんとエリさんも
あの部屋で、愛し合っているんだろう。
…みんな、自分の大事な人のことを
信頼して、寄り添って、支えあってる。
私も、京治さんを信じるって決めたんだから。
…会社の利益になれない私が、
京治さんのために出来ることは、
信じてついていくことだけだから。
…だから、京治さん、早く会いたい、です…