第17章 ジューンブライド ~クリスタルウェディング~
『あぁん、もっと早く、
武田さんと出会いたかった!』
『(笑)あの、ビーチパークの元カレより
早く、ってことですか?』
あっ。
そうだった。
見られてたんだった。
『ごめんなさい…』
『謝ること、ないでしょ?』
『でも、嫉いてる、って…』
『あぁ、あれは、そう言った方が
早瀬さんが萌えるかな、と思って。
出会う前のことに嫉妬なんかしませんよ。』
…そうなの?!
『"人生は、後戻りできない一方通行"って、
アガサ・クリスティも言ってました。』
…今までのヨコシマな恋愛も。
私を傷だらけにした両親も。
過ぎたことだと片付けて、
前に進んでいいのかな…
『でも、なかなか小気味良い平手打ちでしたね。
僕も、怒らせないようにしよう、って
思いましたよ(笑)』
『もうっ、意地悪言わないで下さいっ!』
『…意地悪言われるの、好き、でしょ?』
あ、ニヤリ顔…
テーブル越しに、顔が近づいてくる。
ハチミツ味の、甘いキス…
『…あ、そうだ。
今度は、コスプレしてもらってもいいですか?』
『…どんな?』
『手近なところで男のロマンといえば…』
…横を向いた武田さんの目線の先には、
私がいつも使ってるエプロンが。
『もしくは"軽く縛り"も、興味アリ😁』
『好奇心、旺盛すぎます!』
『でも、今なら…』
そのまま、キッチンに連れていかれる。
ホットケーキに使いきれなかった
ホイップとハチミツ。
…私の身体につけたホイップを
くまなく舐められ、
武田さんのモノには
ハチミツをつけてしゃぶらされ、
そのままバックから犯されて、
また、私は、崩れ落ちた…