第17章 ジューンブライド ~クリスタルウェディング~
『武田さん、』
『なんですか?』
『私のどんな姿が見たいですか?』
…言って。
あなたの見たい私を。
私が一方的に気持ちいいなんて、イヤ。
『ね、どんな私なら、犯したいですか?』
少し、考える武田さん。
その間も、
ナカを擦るゆるい動きは止まらない。
とろ火のような刺激に
思考を絡めとられないように
私も、真剣に武田さんを見つめる。
『…僕の名前を呼びながら、
何度も、お願いされたい、かな。』
『…じゃ、私のことは考えないで、
好きにしてください。』
『いいんですか?』
『自分の快感だけ考える勝手な武田さんに、
私もイカせてって何度もお願いします。』
…私の言葉を聞いた武田さんが、
急にナカから引き抜く。
体に、大きな穴があいたみたい…
そんなことを思った瞬間、
ガタッ。
ベッドから引きずり下ろされた。
姿見の前で、四つん這いにされる。
『…遠慮しませんよ?』
あいたと思った穴に、
再び、大きくて熱い存在が。
『もっと、高く。』
私のお尻をひっぱりあげ、
斜め上から叩きつけるように
激しく打ち込まれる。
鏡にうつる獣のような二人は、
髪を振り乱して喘ぐ私と、
私を淫らにさせて支配する彼。
『ほら、早く、お願いしないと、』
ブルン、と、引き抜かれて
背中越しに近づく顔。
そして、耳元で囁かれる。
『いつまでたってもイカせませんよ?』
…あぁ、理想的…
『お願い、武…いってつさん、
バックで…突い…激しく…お願い…す』
ズブッ。再び、差し込まれる。
『あなたは、誰のもの?』
『武田さん…の。』
『足りない!』
『…ハ、イ…
私を犯していいのは…
いってつさんだけ、です。
だから、イカせて、お願い…』
ブルン。
やだ…また、抜かれた…と思ったら、
体が浮いて、
ベッドに寝かされ、
脚を開かれ、
膝の裏を抱え込まれて
真ん中に突っ込まれ…
『さぁ、よがり顔、見せて下さい。』
…激しい。
今までよく我慢してたな、と思うほど。
最奥を突き破らんばかりの勢いに、
本当に、何も考えられなくなった。
…意識がなくなる瞬間、
1つだけ覚えてるのは、
武田さんの
『アキっっ…』
という、吐息のような声。
この声、聞けて、よかった…
『…好き…』
…私の声は、彼に、届いた、の、か、な…