第17章 ジューンブライド ～クリスタルウェディング～

『腰が、動いてますよ。』

『…だって、なかなか挿れてくれないから…』

『もう、挿れていいんですか？』

『ちょっと…もうちょっと、
このまま、待って…下さい』

『…でしょ？』

全て、お見通し、なのね…

そして、波がくる。
クリトリスを、固いペニスに
強く、小刻みに擦り付け、

全身の感覚をそこに集約して
快感を解放する。

『…んんんっっっ…』

声に、ならない。
せっかく、窓、閉めたのに(笑)

ハァ、ハァと荒い息をしているのは
私だけではない。
両手で自分の体重を支えながら動く
武田さんだって、相当、キツいはず。

『…武田、さん、』

呼び掛けようとした時に、

ズブッ。

前触れもなく、ナカに衝撃がはしった。

『…んあっ！』

え？
今？！

クリトリスの波が
まだひききっていない体に、
再び、大きなうねり。

まるで、
ジェットコースターでバンジージャンプを
したかのような、
予想以上の落差と驚きに

一瞬、息が止まった…

…激しい突きは、ほどなく止まる。
そう、イキそうになった時に。

『もうっ…止めないで…』

『どうしてほしいですか？』

『…イカせて、ください…』

『…』

じわじわと、
ゆるくゆるく動きながら

足りない言葉を待っている武田さん。

中でヒダとカリが絡み合って、
ジリジリとした刺激が消えない。

どうしてほしいか、
言ってみて下さい。

武田さんの目は、
いたずらっ子のように
そう言ってるけど。

今度は、私が、
武田さんに聞く番、だからね…