第17章 ジューンブライド ~クリスタルウェディング~
…最初のキスから
どのくらい時間がたったのか、
もう、全くわからない。
名前を呼ばれてイカされ、
指で、イカされ、
そして、
見られながらイって…
もう、息があがりそうなのに、
まだ、武田さんはTシャツを着たまま。
一度も挿入していない。
だけど、
今、私の一人Hを見ていたからか、
ベッドの横に膝立ちしている
武田さんのペニスは、
まるでお腹についてしまいそうな程
反り返っていて…
女の私にはわからないけど、
…痛くないのかな…
私ばっかり気持ちよくたって、
それじゃ、
"二人の夜"にはならないから。
武田さんにも…感じてもらいたい。
『…いってつさん、教えて下さい。』
『なんですか?』
『…私がどうしたら、いってつさんも
イってくれますか?』
『…アキさん、』
『なんでもします。だから、一緒に…』
おもむろに立ち上がった武田さんは、
まずエアコンのスイッチを入れ、
窓を閉め、
そして、
Tシャツを、脱いだ。
色白で、細い、体。
でも、ナヨナヨやガリガリではなく。
肩のまわりや腹筋のあたりに
うっすらと見える筋肉。
言葉にするのは難しいけど、
あえて言うなら…
"細マッチョの二歩、手前"
って感じ?
『どうして窓を閉めたか、わかりますよね?』
『…声を出していい、ってこと?』
『そう。どんな、声?』
『…あえぎ声とか、名前、呼んだりとか…』
『そう。あと、
気持ちいいとことか、
イキそう、とか、
もっとはげしく、とか、
そういうこと、全部です。』
そう話しながら
手早く、ゴムをつけている。
…先のことを考えてる感じが、ゾクゾクする。
だから、
どんなマニアックな体位を求められるのか
少し心配していたのだけど、
…あれ?正常位、でいいの?
ところが。
なかなか挿入してくれない。
濡れた割れ目を
何度も何度もペニスで往復し、
…素股、というヤツですね…
その度に、固く尖った亀頭が
クリトリスを押し込むように刺激する。
もう、すぐそこに、
愛しいモノがあるのに、
手に入らないじれったさ。
じれったいのに、
これはこれで気持ちよくて、
『早く挿れて』と言い切れない
中途半端な気持ち。
たまらず、
自分から腰をふり、
クリの刺激に声をあげる
欲望に支配された私…。