第17章 ジューンブライド ~クリスタルウェディング~
『声を出さずにどこまで我慢できるか、
試してみましょうか。』
グジュッ…
指が、射しこまれる。
『どの指か、わかりますか?』
『…中指?』
『中指は、コレ。』
…ナカで、激しく一本が、動く。
『それから?』
『…人差し指?』
『正解。これが、人差し指。』
さっきとは違うところが刺激される。
『もう一本、入ってますよ。』
『…薬指…』
『そう。3本。
3本も入ってるんです、ココに。』
ほら、と言って、一斉に指が動く。
『…アァッ…んァッ…』
動きが止まる。
『…声が、出ますね…
外に聞こえますけど、いいですか?』
『…ダメ…です。』
『…じゃ、止めましょうか?』
『…止めないで…』
『では、我慢してください。』
『…ハ、イ…』
再び割れ目から聞こえてくる、
グジュグジュとした水音。
もはや、我慢より、
イッて意識がとばす方がラクかも…
そう思った時に、刺激がとまる。
?
『ダメですよ、勝手は。』
『…勝手?』
『イク時は、イクって教えて下さい。
僕がいいって言ってからじゃないと、
イっちゃダメです。いいですか?』
『…はい。』
挿れたままになっていた三本の指が
再び、動き始める。
反対側の手では陰核を刺激され、
目の前にチカチカと白い光が
見え始めた。
声にならない吐息で
喘ぎっぱなしの開いた口から、
トロリと唾液が垂れる。
もう、ダメ…
『…いってつさん、私…イきそう…です…』
『そうですか。
じゃ、イキ顔、見せて下さいね。
…ほら、声を出さずに、快感だけで
イってご覧なさい。』
…下唇を噛み締めて、
精一杯、声を押さえた。
それでも、言葉にならない声は、出る。
全身の力が抜けたときには
もう、
起き上がることさえ出来なかった。
…武田さんを"草食系"だなんて言ってたのは誰?
…あ、あたしか?
とんでもない。
この人は、
丁寧で
理性的で
優しい顔をした、
肉食S。
私を料理して
蕩けさせる天才、
武田シェフです…