第4章 夢の国ウェディング
(エピローグ)
『あれ?会場、間違ってね~か?』
『確かに、田中らしさがみじんもないな…』
『でも、入り口にはちゃんと
“田中家・早瀬家“って書いてありますよ?』
~今日の披露宴は、まさに夢の国。
色とりどりのバルーンが浮かび、
ナフキンやクロスはピンクと水色。
席札にはキャラクターがデザインされ、
会場のあちこちに、
新婦様持ち込みのかわいらしい小物たちが
ディスプレイされています。
ええ、実は私も最初は、
ちょっと新婦様のカラーが強すぎるかな、と思い、
打ち合わせ中に新婦様が席をはずされた時、
『新郎様のお好きなものも
どこかにとりいれましょうか?』と
ご提案してみたんです。
そしたら、一見、コワモテの新郎様は
ニコッと目尻を下げて、
『俺の好きなもの?アキちゃんです。』
ですって!
それをお聞きして納得しました。
新郎様は、
好きなものに囲まれている新婦様を見るのが
本当に嬉しいんですね。
それなら、
思いっきり新婦様の夢を詰め込んで、
お二人にとって最高の一日にいたしましょう!