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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第17章 ジューンブライド ~クリスタルウェディング~



最近のデートでは、武田さん、
この間一緒に選んだ服を着てきてくれる。
だから、私も同じように
カジュアルテイストの服を
よく着るようになった。

シフォンのワンピースや香水、
華奢なパンプスが似合うような所に
遊びにいくことは、ほとんどない。
…そして、それほど、そういうところに
行きたくもなくなるから不思議だ。


その日はドライブの後、
新しくオープンした、
海沿いのレストランの前のビーチパークへ
立ち寄った。
結婚式も出来るというレストランの前は海。

夕暮れの海岸に、かわいいフラッグや
木製のベンチとテーブル。
コンテナハウスを利用したビーチグルメ。
お酒も飲めるし、ゆったりとした音楽が
波の音をひきたてて、心地よい。

"海水浴場"ではなく
大人が夏の夕方を楽しむためのスペース。
デートにピッタリの場所だ。


『私、夏は、嫌いだったんですけど…』

『そうですか?意外ですね。
水着とか、張り切って選ぶタイプかと
思ってましたけど。』

…どんな水着姿の私を想像してるんだろ?

『私、水着は、着ないんです。
…だけど、この空間は気持ちいい~。
これなら水着じゃなくても、海の思い出、
作れますね!』

『早瀬さんは、
どこに行っても楽しんでくれるから、
僕も誘いがいがあります。』

…ほんとに、楽しいんだもん。

前を歩く大学生っぽいカップルが
手を繋いで歩いている。
ささやくように話す顔は、
もう、唇が触れそうなくらい近い。

『いいなぁ。青春、って感じ…』

とつぶやくと、武田さんが立ち止まる。

『?』

『僕たちも、』

と、武田さんが、
笑いながら手を差し出してくれた。

…あぁっ…
海で、手繋ぎデートって…溶けるぅぅぅ…

どうしよう、もう、トキメキすぎて…

濡れる。
どこが?
…はい、言えないところが、です。

手を繋いだだけで、もう、
心もアソコも、キュンキュンするんです。

…私、盛りがついてる、でしょうか?

てか、思うのですけど、

こんだけ
私の事ジラしておきながら
あのマイナスイオンを発生させるような
爽やかな笑顔で平気で手を繋ぐって、

武田さん、もしかして…『S』?

そして、
このお預け状態に興奮してる私って、

もしかして…『M』?

…うう、欲望が空腹すぎて、
もう、思考回路が
雑食になってるようです…


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