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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第16章 指輪



裸のまま、
片手で胸を、
もう片方の手で茂みを隠し、
いたたまれない顔で
うつ向いているアキ姉。

俺に、何が出来る?

さっき、
『私がいるから大丈夫。』と言ってくれた。
『全部委ねるから。』とも。

俺に出来ること、
1つしか思い浮かばねぇ。

『アキ姉、』

手早く布団を敷いて、
アキ姉を抱えあげた。
…いわゆる、"お姫様抱っこ"というヤツ。

驚いた顔をして、でも、身体を隠そうと
手をあたふたさせてる。
…なんだよ、かわいい仕草しやがって。

見つめて、
ささやく。

『俺がいるから、大丈夫。』

俺がもらった安らぎを、
今度は俺が、アキ姉に。

大事にしたい気持ちを
行為に込めることしか、
今の俺には出来ないから。

俺にとってのセックスは
好きな人との愛情の交換。

傷ついてるなら、癒えるように。
足りないなら、満たされるまで。

布団にそっとおろし、
アキ姉の髪をなでた。
さっき、俺にしてくれたように。

『たくさん、感じてくれよ。
アキ姉の体に俺を覚えさせるから。』

…激しくなんて、出来ねぇよ。
傷ついた心を包み込むように、
大事に、大事に。

俺にとってアキ姉は、
充分"女"だよ…って。


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