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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第16章 指輪



翌日も、昨日と同じように
風呂から上がり、縁側に出る。

チラリと眺めたら隣のベランダには
紺色のブラとパンティ。

『警戒心、なさすぎだろ…』

タバコをふかしながら苦笑いしてると、
そのベランダに人が出てきた気配がする。

『おい、昨日はエンジで今日は紺色か。
俺は黒とか赤が好きだぞ。』

ひょこっとベランダから
こっちに身を乗り出した姿。

『ヘンタイ君!久しぶり!』

『見たくもねぇもん見せられた上に
勝手にヘンタイ扱いすんじゃねーよ。』

カラカラッと笑う声。

『ごめんごめん!
繋心の家からしか見えないから
気が緩んでんのよね。』

『ま、いっつもそこに干してある
おばちゃんのデカパン見てっからな。
あれとかわんねーか。』

『なに、それ。一緒にしないで~。』

…会うのは久々だけど、
軽口のリズムは昔と一緒だな。

『なんだ?今、夏休み?』

『…ま、それもあるし。
おばーちゃんの法事もあってね。』

『うちにも顔出せよ。母ちゃん、喜ぶから。』

『あー、そうだそうだ、久しぶりに、
繋心んちの揚げ春巻き、食べたいなぁ!』

『おう。母ちゃんに言っとくから、
こっちいる間に食いに来いや。』

『…ん。おばちゃんに、よろしくね。』

何年ぶりにあっても
いつも同じ会話してる気がする。
幼馴染みというより、
隣の家のアキねぇちゃん。

…この年齢で、
ねぇちゃんって呼ぶの、どうなんだ?

ま、一生、俺より二つ上のねぇちゃんに
変わりねーんだけども。


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