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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第15章 100回目のプロポーズ




『なぁ影山!お前ら、なんで結婚しねーの?』

『日向、ウルセー!みんながみんな、
お前みたいに単純じゃねーんだよっ!』

『そうそう、日向、それ、禁句。
なんてったって王様、もう90回近くフラれて
傷だらけなんだからさぁ。』

『…月島、それ以上言うと、メガネ割るぞ…』

『でもさ、
外国行くと日本女性はモテるっていうし、
影山だってイタリアの開放的でグラマラスな女性に
迫られることだってあるかもしんないべ。』

『スガさんまで、やめて下さい…』

『おい、影山、せっかくだから、
今、俺らの前でケジメつけていけよ!』

『ケジメ?』

『だからさ、プロポーズしとけって。
"お前は俺の女だぞ"ってさぁ。』

『東峰さんっ、
そんなこと言うキャラでしたっけ?!』

…というか。
今まで何回、
プロポーズ断られてきたと思うんですか!
と、俺こそ言いたい。
でも、情けなくて言えねぇ…

『うん、確かに旭の言う通りだな。
影山、主将命令だ、今ここでプロポーズしろ!』

『ええっ?!大地さんだけは
俺の味方だと思ってましたけどっ?!』

『あーあ、王様、もう断れない流れだね。
腹くくった方がいいんじゃないの?
山口、彼女、こっちに連れてきてやって。』

少し離れた所で
大学の仲間と話していたアキが
山口に連れられてこっちに来る。

…ヤバイ。
非常にヤバイ。

こんな知り合いばっかの目の前で、また
いつもみたいに気軽に断られたら、
俺、もう、恥ずかしくて
一瞬もこの場にいられない。
ってか、もう、この街に帰って来れねぇ…

『えぇ、早瀬さん、
影山くんから伝えたいことがあるらしいので
聞いてやって下さい。
それでは、影山君、どうぞ!』

…西谷さんと田中さんが、
テレビのレポーターのように、
マイクを持って
俺とアキの横にぴったり立っている。

『余計なお世話ですからっ!』

…と、言いたいけど、先輩に向かって
そんなこと、言えるわけねぇ…



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