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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第15章 100回目のプロポーズ



泣きじゃくるアキの背中を
抱き締めて撫でながら、
アキがいなかったこの三年間のことを
思い出していた。

夢は少しずつ叶ってきてる。
でも、不思議なくらい、
気持ちが満たされなかった。

まだ上へ。
もっと上へ。

…道の途中だからだと思っていたけど…
もしかしたら、違うのかもしれない。

小さな目標を達成した時に、
一緒に喜んでくれる人がいるかどうか。

大きな夢を抱いた時に、
一緒に語り合える人がいるかどうか。

多分、
俺にはそれが欠けていた。

チームメイトは、
仲間だけど、ライバルだ。
バレーに全く関係ないアキだからこそ
何でも話せたし、純粋に喜んでくれた。

俺は、
もう、
コイツを離さない。

そう思った時、アキが何か言った。

『…がさ、』

『ん?』

『鼻水がさ、』

…鼻、水?

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