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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第15章 100回目のプロポーズ


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ついにきてしまった、卒業式の日。

俺は東京の大学にスポーツ推薦、
アキは、地元から通える美大に合格していた。

つまり…これからは、遠距離恋愛だ。

制服を着て歩く、最後の道。
名残惜しくて…
卒業式の後の帰り道も、
帰りたくなくて、
ずっと遠回りをしていた。

今日、初めて、手を繋いで歩いた。

いつもは、
どっちかがふざけたり照れたりして、
今まで、
外で手を繋いだことはなかった。

でも、今日は、特別だ。

どんなにキスを重ねても、
どんなに身体を重ねても、
手を繋ぐのは、
それとは違う気持ちがある。

誰かに見られてもいい。
離したくない。

手のひらごと、ギュッと握ったり、
指先だけ絡めたり。

とにかく、どこか触れてないと。
一度離してしまったら、
そのまま遠くへ行ってしまいそうで。

…今日だけは、
ボールより、
アキの手に、触れていたい。


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