第15章 100回目のプロポーズ
キスはもう何度もしてるけど、
そこから先は初めてだ。
そのまま、
見えてる部分に荒々しく吸い付きながら、
シャツをめくり、胸をはだけさせる。
『お前、初めてだろ?先に指、いれるから…
脚、開けよ。』
『絶対、ヤダ!』
『ヤダじゃねー!お前が痛い思いすんだぞ。』
『痛くないようにしてよ!』
『ムチャ言うな!俺の、デカイから。
ほら、脚、開けって!』
『こんな明るい所でアソコ見られるくらいなら、
痛い方がマシ!』
『クッソ~、意地はりやがって。
こういう時は"優しくしてね"とか
"好きにして"とか言うんじゃねーのかよ?
ムードも何もないヤツだな!』
『この状況でムードって?
制服物のAV、見すぎでしょ!』
『うるせー、
もう脱いでんだからガタガタ言うなっ!』
…こんな状況でも、
ヤル気満々にはち切れそうな
自分のモノが、恨めしい…
『ガタガタ言ってんのはそっちでしょ!
ヤルなら、誰か来る前にさっさとやって!』
『言ったな?!わかったよ、
じゃぁ、さっさと挿れんぞ。
痛いとか言って、泣いたりすんなよ!』
…そんなサイテーの流れで、
俺たちは初めて、最後までいった。
床の上で激しく動くうち、
アキは勝手が悪くなったのか、
途中で、メガネをはずした。
お、おおっ?!
その顔が、あまりに色っぽくて。
しかも、
乱れた三つ編みを編み直すために
髪をほどいた姿が、
予想以上に大人っぽくて。
ゴクン、と、生唾を飲み込む。
…メガネと三つ編みは、
アキを、他の男から守ってくれてたのか。
みんなが『地味だ』というアキの
本当の色っぽさを知ってるのは、俺だけだ、
という独占欲が頭をもたげると、
同時に俺の下半身も、
またムクムクと頭をもたげて…
初めてで、しかも床の上だというのに、
俺は、三回もイッてしまった。