第15章 100回目のプロポーズ
『どうだった?山口君の結婚式。』
『奥さん、烏養さんの元カノだって。
すっげー、かわいかった。』
『え、マジで?略奪愛?
山口君ってそういうキャラだったっけ?』
『略奪じゃねーらしいけど…
なんか、山口、責任感のある顔ってか、
男らしくなってた。』
『…あ。トビオちゃん、また
刺激受けてきちゃった感じかな?』
『な~、アキ、俺たちも早く…』
『ちょっと待った、そこまで!』
『…やっぱ、まだダメか?…』
『ごめんね、この間もあと一歩だったんだよ…
今、描いてるコレに、全力尽くすから!
ね、それより、引き出物、なんだった?』
…アキとは、高校時代からの仲だ。
あの頃のことはともかく、
俺達が
今でも付き合ってるって思ってるヤツは
いないだろう。