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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第14章 祝福の拍手




『気分かえるのって、
髪切るのが一番手っ取り早いかな…って思って。』

どんな髪型にしたって、絶対似合うよ。
でも…

『髪切って、何かが変わるなら
それでもいいと思いますけど…

気分しか変わらないんだったら
もったいないです。
だって、すごく早瀬さんらしくて似合ってるのに。』

…あわわ、言い過ぎた!本音だけど…

早瀬さんもびっくりした顔でこっち見てる。

『ご、ごめんなさい、
何も事情知らない俺に
そんなこと言われたくないですよね…』

『…ううん。
山口君の言う通りだね。
私が髪切ったって、確かに何も解決しない。』

…俺、地雷、踏んだのか?
ええぃ、ついでにも1つ、踏んでみるか?

ちょうど赤信号だ。
車をとめて、横顔を見てみた。
遠くを見つめる瞳。
間違いなく、誰かのことを考えてる。

横にいる俺じゃない、誰か。

自爆覚悟で聞いてみる。

『失恋、ですか?』

真っ直ぐ前を向いていた横顔が
窓の向こう側を向いた。
窓ガラスに、色のない表情が映る。

『ね、
お互いキライじゃないのにダメだった、
っていうのも、失恋に入ると思う?』

…そんな難しい質問、
俺には答えられません…


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