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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第14章 祝福の拍手


地元の役場で働き始めて3ヶ月。
仕事にはまだ慣れないけど、
週二回の町内会チームの練習には
例え遅くなっても欠かさず通ってる。

これが俺の暮らしの中で
一番大事なものだから。

マネージャーの早瀬アキさん。
チームを外から支える頼れる存在で、
そんで、みんなのアイドルだ。

俺より3つ年上だけど、
明るくて気が利いて元気で美人で、

俺の理想の人。

もちろん、彼女にとって俺は、
たくさんいるチームのメンバーの
一人でしかないけれど。

みんなみたいにアッキーなんて
気軽に呼んだりは、とてもできない。
でも、見てるだけで幸せなんだ。

『はい、これ、山口君の。』って
ドリンクやビブスを渡してもらう時に
名前を呼ばれるだけで幸せなんだ。

…実はこの間、
職場の同期の女の子に告白された。
でも俺、それを断った。

自分でも初めて気付いたんだけど、
俺、自分から好きになった人じゃないと
本気になれない性格らしい。

大学の時の彼女とも、それで別れたし。

…ツッキーみたいに
ガンガンもてるタイプじゃないんだから、
向こうから告白してくれたチャンスを
断るなんてもったいないってわかってる。

でも、今はまだ、
誰のものでもない早瀬さんが
目の前にいるんだ。

憧れるだけなら俺の自由なんだから、

彼女が誰かのものになるまで、
憧れさせて…好きでいさせて…ほしい。

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