第14章 祝福の拍手
大学4年。
俺、地元に帰って公務員になるって
決めてました。
理由?
1つだけ。
町内会チームの練習に通いたいから。
あれ?
前にも同じこと言った気がするな。
…そんな理由で仕事決めるな!って
怒られそうだけど、
俺、別にやりたい仕事とか、
そんなのないんです。
プライベートを
ちゃんと確保できるかどうかが
仕事を選ぶ基準。
俺っぽいでしょ?
日向や影山は
バレーで食ってく才能があるし
ツッキーは、
エリートになるだけの能力がある。
俺は、地に足をつけて、って感じが
一番得意。
…得意、ってか、
とりたてて"何"ってのがないタイプ(笑)
ちゃんとわかってるから、
それに向けて準備してきました。
お陰で、地元の役場に就職決定。
4年の大学生活と
4年の片想いを経て
社会人デビューです。
…あの、
ここまで前置きだったって言ったら
皆さん、怒ります?
ご、ごめんなさい。
山口なのに、前置き長くてごめんなさい。
ここからやっと、
俺の…じゃなくて"俺達の"物語です。