第14章 祝福の拍手
どーも。
山口です。
いつもツッキーの横にいた、
山口 忠です。
ツッキーとは小学校からの幼馴染みだけど
高校を卒業してからはほとんど会ってません。
本当は
ツッキーと同じ進路を選びたかったけど
俺が
ツッキーと同じ大学に行けるはずもなく…
ツッキーは東京へ。俺は青森へ。
…いつもツッキーと一緒にいた俺が
一人で学校生活を送ることになるわけです。
不安じゃないとは言えないけど。
でも、高校時代はいつも
『月島君の横にいる山口君』だった俺が
普通の『山口君』になるわけで。
高校時代はいつも、
『月島君って彼女、いる?』と
ツッキーの情報ばかり聞かれてた俺が
『山口君って彼女、いる?』と
聞いてもらえるようにもなるはずで…
遅咲きの青春デビューかな、と、
淡い期待を胸に、
大学生活が始まりました。