第13章 嫁ぎの紅(べに)
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『木兎さん!』
『どーした、チビちゃん。
今日はまた、えらく元気いっぱいじゃねーか。』
『木兎さんっ、試合の後で、
ちょっと相談にのってもらえませんか?』
『お?!その顔っ。
もしかしてもしかするとHAPPYな相談?
いいなぁ、なんかウキウキすんなぁ!
よーし、俺もエンジンかかってきたっ。
試合でケチョンケチョンにしてやっから、
その後でよければ相談、のるぞ!』
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『もしもし、縁下さん?オレです。』
『おお、日向!久しぶりだな。
急に電話なんかかけてきて珍しいじゃん。
どーかした?』
『聞きたいことがあって。』
『俺に聞きたいこと?
あ、もしかして、早瀬のこと?
俺でよければ、何でも聞いて。』
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ピンボ~ン🎵
"律子さん、お願いしたいことがあって。
LINEじゃなくて、
あとで直接、電話してもいいですか?"
ピンポ~ン🎵
"翔ちゃん、それってアキに内緒の話?"
ピンポ~ン🎵
"はい。アキちゃんには内緒で…"
ピンポ~ン🎵
"それなら後で、私から電話するから
待っててちょうだい!"
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『ね、絵美さん、翔ちゃんから
こんな連絡があったのよ。
いよいよの日が来るみたい。
協力、お願いしていい?』
『あらー、いよいよ?!
私もこの日を待ってたわよ~。
私たちのこの先の友情をかけて、
もちろん、協力するわ、
任せてちょうだいっ!』
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