第13章 嫁ぎの紅(べに)
日向君の甘いキスに溺れる。
髪の毛を撫でながら。
頬を両手で挟みながら。
唇をついばんだり。
首筋をなぞるように。
『…日向君、キス、好きだよね。』
『キスが好きじゃない男なんている?
これから始まることを考えたら
キスって、すごくエッチなサインだもん。』
…優しくてニコニコしてる日向君も、
男なんだな、と思う。
どんなにたくさんファンがいるとしても、
日向君のそんな"男"の部分を
見せてもらえるのは
私だけだから…
私も、日向君の求めてくれるものは
全部、差し出したい。
胸、たくさん触ってね。
てっぺんも、かわいがってね。
舐めてほしいものは
何でも口に入れてね。
全部、私の舌で愛するからね。
私の両脚、開いていいからね。
見たかったら、どこまでも見て。
触りたかったら、どこでも触って。
どんなエッチな音でも声でも
聞かせてね。
して欲しいことがあったら
何でも言ってね。
日向君が気持ちよくなれること、
私にいっぱい教えてね。
私のなかに
入れたいものがあったら、
指でも舌でも…アレでも…
なんでも入れてね。
奥でも、入り口でも、
上からでも、
横からでも、
座ってでも、
立ってでも、
後ろからでも。
激しくでも、優しくでも、
何度でも。
日向君のくれる快感は、
私だけの悦びだから、
日向君の前なら、
何も恥ずかしくないの。
だって、
日向君は、私の大切な人だから。
私のおとーさんとおかーさんが出会って、
日向君のお父さんとお母さんが出会って、
そして私たちが産まれて、出会った。
たくさんの偶然と奇跡が繋いだ巡り合わせ。
だから、
日向君と、全部、分かち合いたい。
体も、心も、未来も、全部。