第13章 嫁ぎの紅(べに)
『あの…お布団、敷いてあるみたいだから、
あっち、行こうよ、ね。』
…いきなりリビングでってのは、さすがに…
こうなったらもう、
おかーさんのおせっかい、
活用させてもらうから!
手を繋いで、
廊下を歩く。
なんて想定外の1日なんだろう。
半日前までは
好きかどうか考えたこともなかったのに
今、私たち、
…エッチに向かって進んでます(〃ω〃)…
客間のふすまを開ける。
…お、おかーさん?…
二人で顔を見合わせて、
笑ってしまった。
じゃりらーん、と、
効果音でもなりそうなくらい堂々と
六畳間の真ん中に布団が1組。
枕は、右端に寄せて1つだけ。
同じ布団に寝て、
私は日向君の腕枕…っていう前提らしい。
田舎のラブホテルじゃあるまいし。
(↑あくまでイメージ。)
あまりのベタさにびっくりするわ!
『もうっ。これって、母親のすること?』
『律子さんって、ほんっと、面白いね!』
『ちょっとオープンすぎるって!』
『きっと、お父さんとも仲良かったんだろうね。』
『私はあんまり覚えてないけど、
そうだったみたい。』
『俺たちも、』
…日向君の両腕が、私を包む。
『同じくらい、仲良くなりたいね。』
また、優しいキスがふってきた…
そのまま、布団に潜り込む。
は、はい、
家族を始め、皆様のご声援により、
ご期待通り?!
日向君と私、
初めての夜、です(//∇//)