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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第13章 嫁ぎの紅(べに)



『ね、アキちゃん、キスしよーよ。』

急に日向君がそう言うからビックリする。

『だってさ、
みんながそうしていいって言ってんだよ。
俺達が遠慮することないじゃん?』

『そ、そうだね…』

…何時間か前に、突然、
付き合うことになってからというもの
あまりの急展開の連続に
どうしていいのか、わからない…

と思っていたら、
日向君が私の両手をそっと握ってくれた。
びっくりして、
思わず反射的に目をつむる。


ふわり。
つぃっ。
ちゅん。

…あ、鳥みたいなキス。優しくて、軽やかで…
日向君のジャンプみたいなキスだな、
と思った。

目を開くと、日向君が
すっごく嬉しそうな顔をしてる。

『な、なぁに?』

『ね、アキちゃん、身長何㎝?』

『154。』

『うわ~、嬉しいなぁ。』

『なんで?』

『今まで俺がつきあった子、
二人とも俺より身長高くてさ、
キスする時、俺が背伸びすんの、
ちょっと格好悪いな、って思ってたんだけど。

アキちゃんなら、
俺がかがんでキスしてあげられる!』

…そっか、
今まで二人とつきあったんだ、
私は三人目なのね、
とか一瞬思ったケド。

それを隠さず話してくれることとか、
かがんでキスできる!と嬉しそうな
日向君を見てたら、
何人目、とか、どーでもいいことのような
気がしてきた。


…私だって、初めてじゃないしねっ、
つっても、ま、日向君で二人目。
まだまだ恋愛若葉マークですけど…


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