第13章 嫁ぎの紅(べに)
初めての出会いから
2か月後くらいだったと思う。
『アキ、次の週末、東京行くからつきあって。』
…と、母が急に言ってきた。
『東京?いいけど、なにしに?』
『翔ちゃんが、試合に招待してくれた。』
『えーっ?いつの間にそんな仲よくなったの?』
『翔ちゃんとLINEしてるも〜ん。』
『はぁ?もう、私は関係なくて
ふつーにおかーさんの友達やね…
てか、私、バレー、興味ないんだけど。
ママバレ仲間、誘ったら?』
『もちろん誘ったわ。
でもみんな、都合がつかなくて。
アキ、ヒマでしょ?彼氏もいないんだし。』
『…はいはい、そうですね、ヒマですよ…』
と、いうことで。
母の荷物持ち係として、無理矢理。
人生初のバレーボール観戦 IN TOKYO。
…うぅ、あたしは、
体育館より、ディズニャーランドに行きたい…