第13章 嫁ぎの紅(べに)
…訂正します、
"少し"じゃなくて
"結構"酔ってたみたいです…
二次会行って、
縁下君のバレー部時代の仲間の人たちと
盛り上がってさらに飲んで…
気分がよくて笑いが止まらないくらい
フラフラになった私を、
誰かが家まで
送り届けてくれたようなのです…
家について、
玄関まで出てきたおかーさんが、
『まぁまぁ、この子は…』って言いながら
見下ろしてる顔と、
『わざわざすみません…あら?まぁ!
ちょっと、もしかしてっ?!』
…とかって騒いでるあたりまでは
うっすら覚えてるんですが、
すみません、
ここから先、私の記憶、しばらくないです…
これが、私と日向君の出会い。
いきなり、全力で酔っ払いですからね。
いきなり、家も母も教えてますからね。
もう、何の気兼ねもありゃしない、
ってもんです、はい。