第12章 1年後のガーデンパーティー
ペニスを根元まで納めて、
雪乃をきつく抱き締める。
しばらくそのままでいると、
肩に雫を感じた。
『雪乃…痛い?』
『…違う。
好きな人に抱かれるって、
あったかいなって思って。
私、必要とされてるって思ったら、
嬉しくて涙が出てきちゃった。
ちから君、ありがとう。』
…なんだよ。
そんなことでありがとうなんて言うなよ。
鼻の奥が、ツンとする。
『…ちから君?』
なんでだろ。
俺まで、涙が出てくる。
誰かのために泣くって、
いったい、いつぶりだろう。
『雪乃の幸せそうな顔見てるだけで
涙が出るってさ、
俺、もう、雪乃なしじゃ、生きてけねーな。』
雪乃が、俺を抱き締めてくれた。
まるで、子供をあやすように。
そのぬくもりに、
ナカのペニスが反応する。
しっかり抱き合ったまま、
ゆっくりと腰を揺らした。
長く挿入していた分、
感度があがっている。
少しの刺激で中はキュッと締まり
こするようにあたる蕾が
さらに興奮を高める。
ゆらゆらとした動きにあわせて
下から聞こえる水音と
雪乃の喘ぎ声が大きくなる。
ゆっくりと、
でも奥まで深くかきまわす。
『ち、ちから君、
これが、イクって、いうのかな…んぁぁっ…』
雪乃のその切なそうな声を聞いてからは
俺ももう、記憶が定かでない。
何度も何度も名前を呼びあい、
ゆっくり、と
はげしく、を数えられないほど繰り返して…
俺たちの初めては、
幸せに満ちた一晩となった。