第12章 1年後のガーデンパーティー
溢れてくる蜜を舌ですくいとる。
雪乃は興奮と恥ずかしさで、
いつもの小さな声からは
想像できないような喘ぎ声をあげた。
『雪乃、挿れていい?』
『…ちから君、お願いがある。』
『なに?』
『抱っこの姿勢で、挿れてほしい…』
…対面座位、ってことかな?
『雪乃、それが好きなの?』
『したことないからわかんないけど…
なんか安心出来るような気がする。
ダメかな?』
『ダメじゃないよ。
でも、ちょっと奥まで入っちゃうけど、
雪乃は大丈夫?』
『…ちから君が抱っこしてくれるなら、
きっと大丈夫。』
…車の助手席にすら
乗ってくれなかった頃を思えば、
今、こんなお願いをしてくれることが
本当に嬉しい。
どんな願いでも叶えてあげたいと思う。
だからもちろん、
雪乃のやりたいように。
『雪乃、おいで。』
ベッドの上に座って、雪乃を呼ぶ。
少し恥ずかしそうに、
でも真っ直ぐな微笑みで
俺の首に抱きついてくる雪乃。
まるで子供のように両手を広げて。
挿れやすいように、
少し俺が体を倒して
雪乃の割れ目にペニスをあてがう。
『ゆっくりでいいからさ、
俺のココの上に、腰を落として。』
『うん。』
あぁ、いよいよ、繋がるんだな…
考えただけで、
血がブワっと沸き上がるような興奮。
まさか最初のその瞬間、
待つ方の立場になるとは思わなかった。
…ゆっくりと近づいてくる雪乃は
目をぎゅーっとつぶっている。
昔の痛みを思い出しているのだろう。
不幸な形で
ヴァージンを失ってしまった
彼女にとって、
これから俺と繋がることが、
セカンドヴァージンの記憶となる。
痛いのは…しょうがないとしても。
でも、それを
幸せな痛みに感じてもらえるように…
そう願わずにはいられなかった。
それが、
俺と彼女の、
最初の瞬間。