• テキストサイズ

ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第12章 1年後のガーデンパーティー




間もなく、式が始まる。
その前に、
スガさんとアキさんに挨拶しておこうと思い
控え室をノックすると、

既に着替えを済ませた二人は、
楽しそうに笑っていた。

スガさんって、本当に爽やかだ。
男の俺が見ても、確かにそう思う。

…俺の後ろに隠れるようにしている
雪乃さんの表情をチラリと見る。

明らかに、緊張してる顔。

『スガさん、アキさん、
おめでとうございます。』

『あ、縁下!今日は頼むな。
…雪乃ちゃんは?』

『うしろにいますよ。』

アキさんが後ろを覗きこんで
雪乃さんを引っ張り出す。

『雪乃、今日はよろしくね。
…大丈夫?顔色、悪くない?』

『ちょっと緊張してるけど、大丈夫。』

『雪乃ちゃん、時間までここで休憩してく?
水か何か、飲む?』

スガさんが雪乃さんの顔を覗きこむ。

…うわーっ、スガさん。
その優しさ、逆効果ですから…

『あ、俺達、先に準備しないと。
行きましょう、雪乃さん。
スガさん、本番は任せて下さい。じゃ!』

そう言って、
雪乃さんを引っ張って外に連れ出した。

『雪乃さん?』

『だ、大丈夫、大丈夫、大丈夫。』

…緊張だけじゃないんだよな。
人の目が怖い、とか
二人の晴れ姿を見るのが複雑、とか
いろんな気持ちが入り交じってるに違いない。

思わず、声をかけずにいられなかった。

『雪乃さん、今日は俺だけ見てて下さい。』

『…縁下さんを?』

『他のお客さん見るとこわいんでしょ?
スガさんとアキさん見ると、
心が揺れるんでしょ?

だから、
どうしていいかわかんなくなったら、
俺を見て下さい。

ね、困った時は、俺を見て。
必ず、俺が、助けますから。』


/ 1378ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp