第12章 1年後のガーデンパーティー
俺とスガさんが
酒をのみながら話し込んでる間に
雪乃さんは帰ったらしい。
彼女を見送ったアキさんが戻ってきて
申し訳なさそうに言った。
『縁下君、ごめんね。
雪乃、ちょっと人見知りで…』
『実はさぁ、立会人も、
最初は旭に頼もうと思ったんだけどさ、
あいつ、中身はすげぇ優しいけど、
見た目、ちっと怖いじゃん。』
『はぁ(苦笑)』
『大地は東京だし、
他のやつらは、ちょっと、その、
勢いがありすぎるっていうか…
どう考えても雪乃ちゃんが居心地悪くなりそうだろ?
ここはもう、
面倒見のいい縁下に頼るしかない、って思って。』
なるほど。
田中や西谷や日向じゃ、
確かに空気読まなさすぎて
雪乃さんは居心地悪いだろう。
月島や影山だと…
空気が凍りつきそうだ(笑)
『縁下君、よろしくね。
雪乃から連絡してくることは
まずないと思うから…
何かあったら、縁下君から電話してあげて。』