第12章 1年後のガーデンパーティー
とりあえず、連絡くらいは
気軽に取れる間柄になっておきたい、と
早速、
もらった連絡先に電話してみたのは
翌日のことだった。
『昨日、スガさんの家でお会いした縁下です。』
『あ…はい。』
『いろいろ決めることもあるから、
一度、会いませんか?』
『…ええと…アキとコーシ君も一緒なら…』
その後も、何度か連絡してみた。
でも、彼女の返事はいつも同じ。
『アキとコーシ君が一緒なら。』
それはそれでいい。
打ち合わせと称して、いつも四人で飲み会。
ほんの少しづつだけど
彼女も俺の方を向いてくれるようになってきた…
と、思うのだけど。