第11章 ガーデンパーティー
食器を片付けるアキを
後ろから抱き締める。
『ね、ごちそうさまのキスさせて。』
振り向いたアキに、軽くキス。
…もうどうしようもないくらい、
彼女のことを知りたくてたまらない。
『ね、コーシ、時間あるんでしょ?
コーヒーは、ここじゃなくてうちで飲まない?』
えっ?家?!
『いいの?』
『コーシを招待したい…っていうより
私がお風呂に入りたいから、
っていう理由なんだけど(笑)』
アキの家は、
このビルから5分ほど歩いた所にある
こじんまりとしたマンションだった。
『ごめんね、誘惑するつもりじゃなくて、
本当に、すっごくお風呂に入りたかったの。』
…風呂上がりのアキは、
スッピンにめがねに部屋着。
すっかりくつろいだ服装だ。
『セクシーなナイトウェアとか持ってないから…
現実的でごめんなさいね。』
この気取らなさも、
また彼女の魅力の1つだな。
『私のバスローブでよかったら貸すよ。
コーシも、お風呂、入る?』
彼女の言葉に甘えて、
俺も風呂に入ってしまった。
あがってくると、
ワイシャツや下着が洗濯乾燥機に
セットされている。
ラッキー。
もう、泊まるしかないだろ(笑)