第11章 ガーデンパーティー
翌日。
"昨日のこと、夢じゃないよな"
…なんてちょっと気になって…
仕事の後で、
彼女の仕事場に寄ってみた。
もし、もし夢だった時のために…
ちょっとだけ、よそいきの声で。
『こんばんわ』
『はーい…あ、菅原さん!』
…よかった。夢じゃなかった…
『菅原さん、じゃなくて?』
『…コーシ、ね。』
『そうだよ、アキ』
ホッとした。
抱き締めて、頬にキスをする。
『今日は…仕事の用?それとも…』
『アキに会いたくて来た。』
『ご飯を食べたくて、じゃなくて?』
『それも、ちょっとあるかな。』
『どうぞ、あがって…時間あるの?』
『もう仕事は終わったから、朝まで大丈夫。』
『朝までって(笑)ここに泊まるつもり?』
『それは、なりゆき次第かな?』
『下心、大盛り!って感じに聴こえるけど(笑)』
…昨日、会ったばかり。
お互いのことは
まだほとんど知らない。
だけど、
不思議なくらい
緊張や遠慮を感じないんだ。