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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第10章 公開プロポーズ




急ブレーキで立ち止まった光太郎が指差した先では
全国放送のテレビ局が、
今日から始まった
このランタンフェスティバルの中継をしていた。

『行ってみよーぜ!』

…光太郎の"楽しいことセンサー"が
作動したようだ(笑)

ちょうど本番中のその現場を
遠巻きに見ていると、

『お客さんにもお話を聞いてみましょう。』

と、女性アナウンサーが
マイクをもって振り向いた。

…あ。
マラソン大会の時のことを思い出す。
こういう時、光太郎は
ものすごく、
話しかけやすいオーラを出すのよね…

案の定、
マイクは光太郎に向けられた。

『どちらから?観光ですか?』

『東京から!
今、夜景をバックにプロポーズして
OKしてもらったばっかりの超HAPPYな男ですっ!
この街、最高!!』

おぉ、と、近くのお客さんがどよめく。

『ロマンティックなプロポーズ!
それは最高に幸せですね!おめでとうございます。』

女性アナウンサーが、
ニコニコと祝福してくれた。

私を片方の腕で抱きしめ、
もう片方の腕で
テレビカメラにむかって
大げさにピースする光太郎。

そばにいたお客さんが何人も
『いいねー!』『おめでとう』と祝福してくれた。

『光太郎…全国ニュースだよ?!』

『いいじゃん!
"俺もあそこでプロポーズしよう"
って思ったヤツ、何人もいるはずだぜ。
きっと来年、ここ、
プロポーズの聖地になってるな、うん。』

自信満々の光太郎。

…この人なら、
歴史だって変えられそうな気がしてしまう(笑)…


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