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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第10章 公開プロポーズ




タクシーは、街に差しかかる。

『うわ…』
『すっげーな!』

…これ、なに?
町じゅうに、極彩色の灯りがあふれている。

『今日から、ランタンフェスタですわ。』
運転手さんが教えてくれた。

あぁ、キレイ。
…そう思った時。

『運転手さん、ここで降ります!』

急にそう言ってお金を支払い、
町の入り口でタクシーを降りると
光太郎が言った。


『走ろうぜ!』


え?


『歩こうぜ』じゃなくて、
『走ろうぜ』なの?


あたし、ブーツなんですけど~っ?!


…そんな私の戸惑いなどおかまいなしに、
光太郎は私の手をとって
ランタンに彩られた街を走り出す。


『ね、どこ行くの?』

『俺も初めてだから、
そんなこと、わかるわけねーじゃん。
行き先なんかどこでもいいんだよ、
とりあえず楽しそうな方に行ってみよーぜ!』



光のトンネル。
灯りのオブジェ。
川を流れる燈籠。
原色に輝く店の看板。



そのどれよりも輝いてるのは、

光太郎。

光太郎には、
光がよく似合う。


『お!アキ、見てみろよ!』


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