第10章 公開プロポーズ
数日後。
『アキ、次の週末、あいてねー?
遠征行くんだけどさ、
あいてたら、一緒について来いよ。
遅くなったけど、
誕生祝い代わりの旅行にしようぜ。』
『え?いいよ、
あかーし君と高いシャンパン飲ませてもらったし、
この間、光太郎んちでご飯食べたもん。』
『そんなん、祝ったうちに入んねー!
一緒に過ごす最初の誕生日だったじゃん。
もっと派手にやんなきゃ、
俺のポリシーに反するんだって。』
『ついてって、いいの?』
『いいに決まってるだろ!
あ、でも昼間は俺の応援に来いよ。』
『もちろん!』
…ということで、
光太郎と遠出の旅行をすることになった。
チームの人達は
私達が付き合ってることを知ってるけど、
みんなにとって、試合は仕事。
バレーに集中してもらわなくちゃ。
そこは私も、
社会人チームに所属する選手として
守るべき常識の範囲はわかるから、
行き帰りの移動や宿泊先は
私が自分で手配して別行動にした。