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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第10章 公開プロポーズ




…そんなわけで、誕生日の今日、
私はなぜか、光太郎の幼馴染みで後輩の
赤葦君と食事に来ている。

『あかーし君には私の誕生日なんて関係ないのに、
光太郎の勝手でつきあわせちゃってごめんね。』

『かまいませんよ、俺も、予定ないですし。
木兎さんの世話係同士、たまには語り合うのも
いいじゃないですか。』

あかーし君とは、何度か会ったことある。
だから、光太郎のこと、
気兼ねなく話せるのがありがたい。

『光太郎のことだから、
初めての誕生日とか、さぞかし賑やかに
祝ってくれると思ってたんだけどなー。』

愚痴も、あかーし君になら話せる。

『ま、今年はしょうがないですよ。』

『そうなの?』

『あれ、理由、聞いてないんですか?』

『実家に帰る、って。』

『そうですか…
木兎さん、お兄さんに会いに行ったんですよ。』


え?
お兄さんって?


『光太郎って、一人っ子じゃないの?』

『中学にあがる前まで、
お兄さんがいたんです、双子の。
今年はそのお兄さんの13回忌なんですよ。』

…初めてきいた話だった。

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