第10章 公開プロポーズ
サイドブレーキを踏んで
ドアにロックをかけ、
エンジンを切る。
辺りが闇になり、
運転席の光太郎が
私の頭に手を伸ばす。
グッと引き寄せられて…
深いキス。
『ご褒美だから、たっぷり、な。』
運転席と助手席という微妙な距離と
お互いに違うシートの背もたれの角度が
普通のキスとは違う体勢を作り出す。
小さい車ではないけど、
自由に動くには狭い車内。
ガッと助手席を倒し、
光太郎が上にのってきた。
私の腰に当たる光太郎の股間は
既にガチガチに、固い。
『身動きしにくいのが、
却って興奮するな。お前は?』
『…ん、どうだろ?』
『おー、挑発してくるねぇ。
いいよ、興奮してるかどうか、俺が調べてやる。』
私のジャージの中に手を入れて
迷うことなく下着の中を指で探ってくる。
『ほう、これはなかなかの濡れっぷり…
相当、興奮してますな、アキさん。
いつからこーんな
ヤラシい女になったのかな?ん?』
『…それは…光太郎のせいでしょ…』
『俺のせい?違うだろ?
もともとアキにヤラシい才能があったの。
俺、男にまかせっきりのセックスする女なんて
興味ねーから。
アキのヤラシい性格も、
欲しがりなココも、
すーぐたっちゃうコレも、
エロい声も、全部大好きだもんね。』